環境と経済に貢献するために!

リライトTPSカードの1000回リユースを目指して

リライトTPSカードは軟質性素材で、ハンドリング性の良さ(耐 折れ・曲げ性)及び耐水滴(雨など)特性を持ちますが、感熱式で発色する為、特に太陽光の直射を避け、日焼けによるコントラストの低下を防ぐことが必要です。

運用面での留意事項

●カード表・裏への異物(粉塵・液体)付着を防止しましょう。 
 特に金属製粉塵はカードに付着すると、発券機の印字ヘッドを傷つけ、ヘッドがカード面を削り悪循環を起こします。
 ※リライトTPSカードは専用消色洗浄機にて、熱湯(約90℃)で表面のゴミを除去しながら消色して運用します。

●太陽光(紫外線)のあたる戸外に放置しないでください。
 発色が悪くなりリライト回数が減る原因になります。

●コントラストを求めすぎないで、可視情報の読取判断をしてください。
 印刷出力を大きくするとヘッド寿命とカード発色寿命が短くなります。

●印字面にうすくゴーストが残りますが、上から印刷すれば視認性は問題ありません。
 きれいに消去しようとするとリライト回数が減ります。

●印刷済みカードは短期間で消去してください。
 再印刷、消去のサイクルが速いほどリライト回数が増えます。
 ※約1500回超のリライトの可能性もあり。

●内蔵RFIDを利用をせず、印刷シンボルだけ(バーコード、2次元コード)に頼るとリライト回数を減らすことにつながります。 ※スキャナー特性:PCS値の適合範囲次第
シンボル印刷面積は広いほど視認性を低下させ、信頼性や作業性を低下させます。

▲以上のような留意事項に適応できない環境でのご利用の場合は、別仕様のリターナブルTPSカードをご検討ください。

おすすめの選択は

リライトカードを長持ちさせるためには

リライト回数が減る理由

使用済みカードに汚れや粉塵などがついていると、カードが印字ヘッドを通る際、「ヘッド」と「カード表面」の両方に傷をつけることがあります。

カードの傷がついた部分は発色が悪くなるか発色しなくなり、印刷情報が読み取りずらくなります。
印字ヘッドの傷ついた部分は印刷出来なくなるため、印刷内容が白く抜けてしまいます。

さらに傷ついたヘッドが、走行するリライトカードを傷をつけてしまうのが一番大きな問題となります。
また、傷が多くなるとヘッド交換が必要になります。

安定的にリライトするための必要な措置

①印刷内容の消色(使用後はすぐ消す)  ②汚れの除去(粉塵などの付着物)

リライト回数を増やす策

1台のリライトプリンタで消色・印刷を行うタイプの機器の場合は「汚れの除去」機能が十分でない場合があるため、当社では①②の作業を発券機とは別機器(消色洗浄機)にて行います。


リライトカード消色・洗浄機 AP-436R

・60枚/分 高速消去 ※1枚1秒
・90℃の熱湯で洗浄することで、文字消去作業と汚れを落とし
 さらに除菌効果も見込める(まな板の熱湯消毒程度)

1枚のカードを500回のリユースで捨てるか、1000回使うのかで、経済的にはもちろんのこと、環境への負荷も減らすことにつながります。

非常識カード登場

常識カード例       ※キャッシュカード、交通系ICカード、診察券など

【特徴】
形状:小さい・厚い・堅い

・統一されたサイズ
・携帯に適したサイズ、1枚だけのハンドリング(同じ機能のカードを複数枚同時に使用しない)
・少ない情報量
・可視情報の変更がない又は、表示変更/追加の機会が少ない。

非常識カード   <リライトTPSカード>

【特徴】
「常識カード」に比べて・・・形状:大さい・薄い・やわらかい

・カードサイズは複数ラインナップあり
・手に持って使う、モノにつける(表示機能)用途で、可視情報が主役
・一括発行、一括洗浄/消色、一括読取/区分も想定するため、上記形状を設定

・表面に印字できる文字数が多い
・多頻度の表示内容変更、追加に対応
・離れて視認できるような大型文字の表現
・やわらかい素材は、カード自身が変形して元に戻るため長寿命になり、手指や物品を傷つけにくい
・RFID格納データ容量が大きいので(316バイト)、多頻度の書き換え/書き加えに対応できる